論文誌
小保方さんのSTAP論文ねつ造疑惑がHotです。
まだねつ造が否かは決着がついていない段階で以下のような意見を出すのは時期尚早かもしれませんが、ぜひ、一考してほしい。
それは、「論文誌の責任」です。今回の小保方論文の場合、Nature 関連の論文誌です。無風凧は医学畑ではないので Impact Factorがどの程度かは存じ上げませんが、低いものではないでしょう。
論文誌には、一つの機能があります。それは「査読」というもの。提出された論文の正当性を確認するものです。もちろん、追実験をして「確認」することは無いでしょうが、論文の内容の斬新さや正当性を確認します。
小保方論文に対する批判は(繰り返しますが、医学畑ではないので、あくまでネット上のニュースを拝見している範囲で、ということになります)、いずれも「査読」の時点で排除されるべき事項のように思うのです。というのも、「写真の類似性」や過去論文のコピペです。これは、Net上で指摘されているレベルなら、看破できてこそ査読員の価値がある。よほど巧妙に仕組まれたものなら査読時に気が付かないこともあるでしょうけど、今回はそんなに複雑ではない。この程度に気が付かない論文誌は、論文誌として価値が下がってしまいます。
類似の案件として、ノバルティスファーマねつ造事件を考えることができますが、実験結果の数字の書き換えがあってはいけません。これをやられてしまうと、査読で指摘することはできませんから、論文誌の責任ではなくなってしまうかと思います。(もちろん、あまりに変な数値だと指摘できるでしょうけどね)。
そのように考えると今回の小保方批判は、論文誌こそ、非難されるべきものではないか、と思うのです。
繰り返しますが、論文において事実を偽ることはあってはならないことです。しかし、こと小保方疑惑に関しては、本来は論文誌にももっと責めがあってよいのではないか、と思うのです。皆様、如何でしょうか?
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