FIFAランキング(ランキングについて考える48)
久しぶりに「ランキングについて考える」です。
というのも、ある方から「FIFAのランキングって、ランキング人仮説の視点で考えて妥当か?」という質問を受けたから。
RR(修辞的ランキング)、AR(人為的ランキング)を除いてランキングには、必ず評価軸があります。その意味において、何らかの算出方法のもとに出てきた数値の多寡で序列がきまるなら、それは「軸の役割」として妥当です。
でも。
面白いテーマなのでちょっと考えてみました。どこがおもしろいかって? 例えば、学力テストなどは、「軸にあわせる」ようにすることで、ランクをあげることができます。ほとんどのランキングの場合、軸の本質をみつけることができれば、効率的に順位をあげることができます。
日本のプロ野球のように、勝ち負けだけでランクを決める方法もあります。
囲碁の世界でよく使われているように、レーティングという方法もありますが、これも基本的には勝ち負けだけで順位が決まっていきます。
ところが。
FIFAのランキングは
「どの大会か?」という重みづけと「どの地域か?」という重みづけ
がなされているのです。
どの大会か、、、というのは、今まで考えてきた軸の中では異質です。もちろん、ポイントが高い大会で頑張ると、という戦略を考えれば、効率的に順位を上げることができる、と言えるかもしれません。
どの地域、、、自分のチームが所属する地域を変えることは、普通はできませんから、これも効率的に順位をあげる対策が立てにくい。
このように考えると、普通の軸とは異なる特徴をもつ軸のような気もしてきます。如何でしょうか?
ところで。
上記質問は、「自分の直感と合わない順位づけになっている」ということに帰着していました。このランキングと直感の矛盾については、別途論を展開したいと思います。
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