優秀な生徒が多い?(ランキングについて考える46)
半年ぶりに、ランキングについて考える、です。というのも、今日、下記の記事を見かけたから。
優秀な生徒が多いのは、どの国?「1位:アメリカ」「2位:日本」
ランキングについて考える、を愛読してくださった方には、「ああ、またあの話か、、、」と思われることでしょう。このランキング結果、どのような意味があるのでしょうか?
まず、優秀、ってなにでしょうか? このランキングでは、「読解力、数学力、科学力」で評価したとなっていますが、これが本当に「優秀」なんでしょうか?例えば、「ジャングルの奥地に一人取り残された場合に、どうやって生き延びるか」、で評価したら、違う結果になるでしょう?
だから「優秀な国」ではなくて、もともと「読解力、数学力、科学力が高い国」を見ているにすぎないのです。ここで「優秀な生徒」と言い換えた時点で、意味が拡大解釈されてしまい、誤解が生じます。
次に、人数が多い国、でランキングしています。ということは、母数(国の人口)が大きい方が、ランキング上位になります。例えば、「国民が1億人の国で100人優秀」と「国民が100人の中で10人優秀」な場合は、前者が優秀な国でしょか?なんとなく違和感ありますよね?(この点は、記事中でも指摘ししています)。
この点に関しては、別の調査結果もあります(コチラ 参照)。この記事中では「子供を対象にした学力調査でも、アメリカの成績は芳しくありません。人口、とりわけ移民の割合が多く、貧富の差が激しいために、満足に教育を受けられない子供がいるのが現状」となっています。
このようなことは、無風凧が指摘しななくても、誰でもわかることだと思います。でも、巷ではこの手の「ランキング」があふれています。なんだかおかしな世の中だ、、、と思いませんか?
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