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復興ヴァイオリン

「千の音色で繋ぐ絆プロジェクト」をご存じだろうか? 東北大震災被災地の流木で作ったヴァイオリンを、震災の記憶を風化させないためのアイコンとして用い、演奏会をつなごうというもの。音楽ファンの無風凧としては、ぜひとも応援したいプロジェクトで、これまでにも何度かこの復興ヴァイオリンを聴いている。

活動としては大変共感できるだけど、音楽家としては、、、少し頭を傾げたくなる。そう、ヴァイオリンドクターの中澤氏入魂のヴァイオリンであっても、音の良さ、という点では現時点では特上の部類に入るものではない。少し厳しくいうなら、ヴァイオリンとしては今はまだ完成への途上なのである(今後、たくさんの人が弾いて、そして乾燥が適度になって、よりよい楽器になっていくのだろうけど)。

だから、演奏会としては今一つ不満が残る。このヴァイオリニスト、普段ならもっと良い音がするのに、、、と思うことが多い。無風凧の音楽家の部分が、「もっと良い音でお客様を魅了してほしい」と願うわけだ。先日招待された演奏会でも、やはり同じ気持ちをもった。

ここからが、今日の本題。音楽家として加えて音楽プロデューサーとして復興企画人として、どのヴァイオリンを用いることが、より東北復興に役立つのだろうか?無風凧としては、レクイエム一曲だけ復興ヴァイオリン、残りは普通のヴァイオリンを用いることで両方の目的を達しているように思うのだけど。そして、よりよい音楽を奏でて観客を魅了することこそ、音楽家のできる最大の支援活動だと考えているのだけど。

以上は、無風凧の考え方。反論のある方も多いと思います。ご不快に思われた方にはあらかじめ謝ります。ごめんなさい。無風凧は、その時点で自分が作ることのできる最良の音を楽しんでもらうこと、これこそが音楽家(+関係者)の最大の使命だと思っているし、復興にもつながると信じています。そういう考え方で活動をつづけていきたいと考えています。

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