久しぶりにコンサル現場のネタから。
無風凧はいま、経営のIT化 のコンサルティングもしています。この「IT化」という言葉、わかっているようでわかっていない言葉ではないでしょうか?経営者の皆様(それ以外の方も)、ちょっと考えてみてください。
まず、単純に パソコンを使うようになればIT化だと思っている方、いらっしゃりませんか? 最近なら iPadやスマホを使いだけで、IT化した企業だと勘違いしていらっしゃる方は多いように思います。もちろん、これは IT化の必要条件ではありますが十分条件ではない。なぜなら、IT化という言葉の裏には、「業務効率化」もしくは「作業量の低減」が必ずついて回るから。だから、ワープロ代わりにパソコンを用いるだけでは IT化 とは言えません。
では、業務効率化(コスト低減) をIT(Information Technology)で実現すること、と定義してみましょう。以前よりはずいぶん明確になります。これをどうやって実現するか、が実際の経営者の望むところでしょう。
この視点に立てば、IT化 というのは、パソコン(を含む電子機器)で処理できる作業と処理できない作業を分離すること、から始める必要が出てきます。
ところが。世の中往々にして「分離することなし」にとりあえず始めてしまうことが多い。その結果、再利用もされない、電子ファイルがたくさん生まれます。当然、再利用を含めた「業務効率化」はなされないままに。
そのように分析するので、無風凧的としてのIT化コンサルティングの最初のページには、「定型業務(IT化可能)」と「非定常業務(IT化不可能)」に分類することが記されてます。大概の方は当初「そんなことはIT化には関係ない」というのですが、実際に議論を重ねるうちに、分離の効果がわかっています。つまり、「定型業務 と 非定常業務 を分ける」ことで、IT化がなんだか 分かる のです。
でも、組織のお偉方(大概はご年配の方)にはなかなか理解していただけず、無風凧は苦労することになります。
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