卒業定員
大学の入学定員、って何だと思いますか?日本においては、大学は言うに及ばず、色々な「学校」は、定員を持っていて、それは「入学定員」という形で制御されています。
入学定員100人の学校は、何人受験しても入学できるのは100人、ということになっています。つまり「入学試験」が難関になっているわけで、入学さえしてしまえば、あとはほとんど卒業できる。義務教育、の考え方が大学まで敷衍してるのでしょうか?
大学の教育現場にいる無風凧としては、入学定員 は不要ではないかと思います。それよりも「卒業定員」を設定してほしい。入学は全員入学。それどころか、複数の大学に入学しても。その代り、「卒業」できる人数には大学毎に定員がある。学年に1000人いて、卒業定員が100人だったら、「卒業倍率10倍」となるわけです。そうすることにより、大学生のレベルは一気に上昇すると思うのです。
この方法は、もう一つ良いことがあります。大学が「学生集め」に奔走する場面が減るであろう、ということです。昨今、約半分の私立大学で定員割れしているらしい。定員割れすると、大学経営が破たんするから、レベルが低い学生も入学させる。そうすると、大学の世間評価がますます下がり、志願者がますます減る、、、というNegative Spiralに入り込みます。
卒業定員制で、複数大学に通ってよいことにすれば、実質の学生数が増えます。だから、経営は楽になります。加えて、入学後の競争は今よりも激しくなりますから、当然学生のレベルは上がります。
学生数が増えることにより、大学教員数も増やすことになる。つまり雇用も生み出せる。良いことづくめじゃないですか!
え? 人気教授の授業に集中してしまい、大学間の格差が拡がるだろう、って?それって、良いことなんじゃないですか? 無風凧は「良いことだ」と思いますけど、、、え? 教室に入り切れなかったらどうするんだって? YouTubeでもなんでも使えばよいじゃなすか。
というわけで。
無風凧的には、「卒業定員」の設定が日本の国力アップにつながると信じています。
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