すべてがFになる
森博嗣。
10年ほど前にデビューした推理作家。興味はあったのですが読む時価が無くてなかなか手が出せませんでした。というのは、意外と多作家だったので、読み始めたら読み終わるまで仕事が止まるだろうなあ、、、と思っていたから。
先日、BookOffでそのデビュー作が105円で売られていたのをみつけ、衝動買い。そして、一気に読み上げました。
以下、ネタバレですから、お気を付けください。
白いイメージのオープニングを読み、題名である「すべてがFになる」のFは、色表現のRGBで、FFFFFF=白になる、と直感しました。その視点で読めば、意外と簡単な推理物で。。。密室系のトリックも、意外と簡単だと思っていました。
ところが。最後の最後でFFFFFFの意味が違うことに。大どんでん返し。もっとも、それ以外のトリック自体はほぼ想定通りでした。つまり、ほぼ同じ設定で、違う結末のストーリーを作り上げることができるのです。ちょっとツメが甘いのかな、とも思いましたが、森さんの結論も面白かったと思います。
いずれにせよ、久しぶりに 推理 しながら読むことができる本格推理小説の出来に大きな拍手!
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