ランキングについて考える(42)
今回は、「AR=人為的ランキング」の特徴を考えてみたいと思います。逆に言えば、特徴を挙げることで、ARを定義することになります。ARは、このシリーズで今まで取り上げてきた PR=原子的ランキングやSR=社会的ランキングとは違う性質があります。
まず、ARは、「軸」に相当するものがありません。例えば、PRで身長のランキングを考えてみれば、「背の高さ=長さ」という軸で量ることができます。SRの例として選挙を挙げれば、得票数、という軸をあげることが出来ます。しかし、AR(たとえば 第38回 で取り上げた身分制度など)は、そのような軸はありません。思想もしくは制度の中(=物理的な実態がない)だけで、作られているランキングです。
次に、ARは、ランクが上下することがない、ということです。例が悪いかも知れませんが、士農工商の順番が変わることはない。加えると、往々にして「ランク間の移動」も殆どないものでしょう。
ARの大きな特徴はこの2つでしょうか。
軸がないにのにランキングと言って良いか、だとか、「ランクは自己成長する」というランキング人仮説が適用できないものをランキング、といってよいか、、改めて論ずる必要があるのかもしれません。
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