投票の判断材料
いよいよこの週末に、選挙が迫ってきました。期日前投票をされた方も多いかもしれませんね。今回は、無風凧が考える 投票基準 をお伝えしましょう。
今回に限らず、無風凧の知っている範囲での選挙は、
・ 名前を連呼する。
・ 今の政治を否定する。
・ 日本(もしくは地方)のビジョン(未来像)を提示する
が、基本的な被選挙人(立候補者)からの情報です。ここでビジョンとは、公約やマニフェストと呼ばれるものを総称しています。
もちろん、これらはとても大切です。これらで決められることが本筋だと思います。でも、よく考えてください。ビジョンが守られていますか? 提示されている未来像が実現していますか?どうやって、そのビジョンを実現するのでしょうか?
これを、企業経営に置き換えてみましょう。いま、赤字の会社があります。その会社の社長が従業員の選挙で選ばれることを考えてください(実際はありえないことでしょうけど)。
候補A:私は絶対に黒字にします
こう言っても、何も実現しないわけです(ちなみに、今回の国政選挙は、このレベルの戦略をビジョンとして語っています)。これに比べ
候補B: 私は、海外市場を見つけることで黒字にします
候補C: 事業の選択と集中を行うことにより、黒字にします
少し、戦略がみえてきました。でも、これだけの情報で、投票するには、まだ安心が出来ません。
候補D: 不採算部門である○と×の市場撤退により、重点領域を明確にし、黒字を目指します。
CとDの違いは何処にあるでしょうか?そう、不採算部門を明記したこと。でも、たったこれだけで具体性が見えてくる反面、「○と×」の部門の方からの反発が予想されます。即ち、「具体的であればあるほど、反発が確定する」のです。
この例からも分るように、戦略が具体的になればなるほど、反発が予想され即ち票は減ることが分ります。だから、選挙などでは、玉虫色のビジョンを語ることが多いのです。
しかし。画餅はいつまでたっても画餅。実現にむけて「具体的な施策」が語られなければ、何の意味も持ちません。これは、企業経営だけでなく、国政レベルでも同じことです。
皆さん。具体的な施策を述べている候補者、探してみましょう。そして、その施策によって実現される「ビジョン」が自分の考える日本像に近ければ、その候補者に投票してください。
少なくとも。無風凧はそのように考えて投票します。
蛇足: もちろん、目標を実現するための施策は、その施策を実現するための目標になり、、、という連鎖になります。つまり、斜に構えて考えれば、いつまでたっても施策は語られない、ということ。そのあたりは、各自で「この方法なら実現できる」と思うものを選びましょう。
例えば、あなたの望む世界が、原発の無い世の中、だとしましょう。「原発をなくす」ことは、あなたの望む社会実現のための施策であると同時に、それ自体目標になるわけです。では、どうやって、原発をなくすか。そして、「原発をなくすための手段」を実現するための施策はなにか、、、、自分で考えて「これなら施策として合格だ」と思えるところまで語ってくれている人に投票して欲しいと思います。
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