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費用対効果

久しぶりに、コンサルティングの話。

ある組織の広報担当役員クラスの方は、「費用対効果が見えない」という話をよくします。そして、「新しい企画もって来るときに、費用対効果をキチンと書いてこない奴が多いんだ」。

この「費用対効果」の話を聴くたびに、無風凧は「はは~ん、MBA病だな」とほくそ笑むわけですが。

設備投資と生産数の関係は分りやすいので、費用対効果が分りやすいというのは、誰でも分ります(本当は、設備だけではないのですが、そのように解釈することが多い)。でも、福利厚生の費用対効果は?となると、一気に難しくなりますよね? 経営者の中には、「福利厚生費ははっきり無駄だ」と割り切っている方も見かけられます。

費用対効果が分りにくいものの一つが広告です。例えば、TVCMにいくら掛けたから売り上げがどれだけ増えた、っていうのは分りません。広告費と販売促進費は、費目としては切り分けられているでしょうけど、どちらの効果がどれだけ?という定量的議論は難しい。特に宣伝広告費に限って言えば、タイミングの要素も大きいので、特に難しいですし、相乗効果ってのも考慮すると、もう訳がわからなくなります。難しいどころか、理論的には不可能な話しでしょう。

こういう「定量化」が不可能なものなら、いっそ「従業員の意気込み」を感じて、それを判断材料に、採否を決定すれば良いのではないか、とすら考えてしまいます。

上述の役員、「費用対効果が見えないから却下」が口癖のようで、、、結果として部下のMotivationが下がってしまいます。費用0円で効果(やる気)が下がる、、、費用対効果 マイナス無限大。これでも、キャッシュセーブしていると評価されているのですから、無風凧的には、「MBA病」と診断するのです。

こういう広報担当の役員・部長さんって、思い当たる方多くありませんか?

# 広報/広告以外でも、無理な費用対効果を要求する方は多いです。

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