好きな音楽2012年8月
無風凧は音楽が大好き。最近は演奏会にもちょくちょく顔を出していることは、カテゴリ「音楽」をご参照ください(このブログに載っている演奏会は、訪れた中のほんの一部です)。
演奏会後の満足度は、演奏の出来、に大きく依存します(「出来」以外の部分、例えば会場雰囲気などにもよりますけど)。その「演奏の出来」は、演奏家の実力、選曲、その日の体調など、いろいろな要素の総合判断です。
先日、ある音楽仲間と話をしていた際に、「演奏の出来・演奏ミス」について議論が及びました。演奏家も人間だから、ミスはつきもの。例えばピアノの場合、「ミストーンしないようにするために若干遅くなってしまった」「隣の音も一緒に弾いてしまった」程度の軽微なものから、「繰り返しの回数や場所を間違えた」「決めの和音を間違えてしまい、それ以降を転調して弾かざるを得なかった」「暗譜していたけど思い出せなくてとまってしまった」、、、などなど、いろいろなミスが考えられます。特に、新人さんほど、ミスが 多いように 感じます。
このようなミスは、演奏の出来 を下げるものでしょうか?
無風凧は、必ずしも下げるものとは思いません。どこで区別しているのか、と問われると自分でも説明は難しいのですが、演奏ミスがあっても満足のいく演奏というのは沢山あります。その説明を、あえて一言で言えば。
音楽 が 流れているか?(Music Must Go On.)
だと思うのです。ミスがあった場合に、それをリカバーする演奏であれば、素人耳には分からないことも多いでしょうし、少し詳しく知っている曲の場合にも「お!見事なリカバリー」と思えることも少なくない。また、勢いが大切な場面では、推進力が増していくことが最重要で、ミストーンのために緊迫感があがって満足した、という演奏も聴いたことがあります。
この流れ(リカバリーを含めて)、を生み出すのは、その人(指揮者や団体を含む)のもつ「音楽性」であり、また「曲の理解度」でしょうか。つまり「実力」なんでしょうね。実力があれば、「ミスをミスと感じさせないだけの演奏が出来る」と言い換えることが出来ます。
というわけで、音楽が「流れている」演奏 をこれからも期待して、演奏会に足を運びたいと思います。
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