ランキングについて考える(22)
「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」
懐かしく読んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか? 正確な言葉は覚えていないのですが、民主党の蓮舫議員が、スーパーコンピュータの仕分けのときの発言です。早いもので、あれからもう2年以上がたっているんですね。
さて。ランキング人仮説的に考えてみましょう。
ランキング人仮説では、「より上位のランキングを目指す」ことが、人間の本性であるという仮説です。経済人仮説が、「人は合理的に活動する」という仮説を置いて、世の中の活動を解明しようとしているのと同じように、「人はより上位のランキングを目指す」という仮説をおいて、世の中の現象を説明するのが、ランキング人仮説です。経済人仮説が、「その理由」を説明できないのと同様に、ランキング人仮説も「なぜランキングの上位を目指すのか」についてはひとまず横に置き、人の行動を説明するものです。
「人はより上位のランキングを目指す」が真であるならば、上記の蓮舫議員の発言が如何にナンセンスであるか、お分かりでしょう。もし、これに反論するとすれば、ほとんど「宗教論争」になってしまいます。
「あなたはなぜキリスト教を信じますか?」 というのと同じレベルで、「人はランキングに支配されている」と行っているわけです。
ということで、ランキング人仮説的には、2位を目指すプロジェクトは存在しないことになります。つまり、上記の「2位じゃだめなんですか?」については、「だめです」というのが答えで、その理由は「日本人はランキング人だから」であって、それ以上でもそれ以下でもなくいのです。
とはいうものの。それ以外の場合、、、、それは、「日本人特有な現象」があるかもしれませんが、、、、について、次回少し考えてみたいと思います。
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