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貧乏性の経営者、の共通点

無風凧は、企業コンサルもしています。一言でコンサルといえばわかりやすいのでコンサルと言っていますが、実際は、会議のファシリテータや新人教育の講師などもしていますので、コンサルというよりは、「企業価値アップ請負人」と言うほうが正しいかも知れません。

さて。

経営者があせっている、もしくは貧乏性な場合の共通語がひとつ、あります(注)。それは、

「OJTでお願いします」「OJTのほうが実践教育ができてよい」「ケーススタディとして、実際の弊社のケースを使ってください。」

つまり、OJT偏重です。

無風凧も、OJT(=On Job Training)はよい教育方法だと思います。特に、「時間」に関する臨場感は、ある意味ではOJTでなくては学べないものかもしれません。でも、ちょっと待ってください。

皆さんは、掛け算九九を覚えるのに、どういう手法をとりましたか?買い物に行って学んだ方はいらっしゃりますか? それ以外にも、小学校で漢字を勉強する際、新聞で勉強しましたか?サッカーで「手を使ってはいけない」ことを、ゲームの中で「ペナルティ(反則)」とられて、初めて知りましたか?

きっと、学校の座学 で勉強したのではないでしょうか? 座学でなくても、少なくとも「実践」することとは別に「基礎」を勉強してから「応用」したことと思います。

ここでちょっと考えてください。 小学校以来、ずっと「基礎を学んでから実践する」という手法をとってきたにもかかわらず、企業経営者は「OJTだ!(=基礎は実践の中で学べ)」と本末転倒なことを行っているように聞こえませんか?

でも、例えば「戦略の立て方の基礎」なんて、学校では教えてくれません。それにもかかわらず、いきなり「応用」をさせられるという現象が起きているわけです。

これはきっと、「基礎を勉強するために従業員に給料を払うのはもったいない」と思う心が根底にあるのだと分析しています。どうせ基礎を勉強させるなら、少しでもその時点での経営数値を上げられる様にしてもらおう、、、即ち、貧乏性 なわけです。

基礎ができてないと応用力が伸びないことは、スポーツも経営も同じ。少しでも経営数値を上げようと思ってOJTを推進してきたことが、逆の結果を生み出しているのです。

そのような意味で、無風凧はOJT反対派で、「基礎は基礎でキチンと学ぶべし」という持論を持っています。

経営者の皆様、思い当たる節、ありませんか?OJTから基礎講座に変えるだけで、業績好転の可能性があります。一度、試してみませんか?

注: 統計をきちんと取ったわけではなく、あくまで「無風凧の主観」に頼った議論です。

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