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経営資源としての人財

無風凧が経営コンサルをしていることは、熱心な読者の方はご存知かと思います(たとえば コチラ 参照。)。今日は、そのコンサルの現場のネタから。

経営の資源は何ですか?
MBA取得でなくても、経営に興味がある方は即座に「ヒト、モノ、カネ、(情報)、(時間)」と答えるのではないでしょうか?もともと、経営の三資源として人物金があり、場合によって情報や時間が加わります。ここではとりあえず、三資源で進めます。

では、この3つの中で、一番大切なものは何でしょうか? 色々な経営者の方(特にモノ創り系)と話しをしていると、必ずと言ってよいほど、人 と答えます。事実、それら企業のビジョンや理念には、必ず、「有意義な人を作る」「まじめな真摯な社会人として、、、」などの言葉が見え隠れします。

しかし、実際にコンサルタントとして中に入ると、これらの言葉が「空虚」に聞こえることが少なくありません。金金金、と聞こえます。資金調達戦略を訊かれることはあっても、どうやって人を育てるかについては、蔑ろにされています。もちろん、経営者がコンサルタントを入れる場合のVOCが「売り上げ増(金儲け)」でしょうからある程度は覚悟してはいるのですけど、とても露骨です。「こんな話しは従業員には聞かせられないなあ、、、」と御説を伺います。「人は消費財」と言い切った方もいます。(先走りで書くと、人財戦略を変えるだけで利益倍増になりそうな会社は多いです。)

昨今、人と人のつながりを指して「ネットワーク資産」という言い方をすることがあります。このネットワーク資産は、資産価値を定量化することは非常に難しいものですが、「その人の影響力」、といいかえることができるでしょう。信頼関係と言い換えてもよいかもしれません。

ところで、企業(会社)は人の集まりです。その中の人同士の信頼関係は、その企業の「価値=資産=資源」ということができます。例えば、営業グループが3人いて、一人が風邪を引いた場合に、残りの2人が頑張ってグループとしてのノルマを果たす、というのは、ある意味では ネットワーク資産の賜物です。

これに対して、「給料払っているのだからこれだけのノルマを果たせ」というのはどうでしょうか? 金銭関係=主従関係 で、信頼関係を構築することはできるでしょうか? もちろん「金払いがよい」というのもひとつの信頼関係かもしれませんが、なかなか、「社長のために」というロイヤリティにはなりにくい。言葉では難しいですけど、皆様も経験的にお分かりいただけるのではないか、と思います。

つまり、経営資源として考える 人 は、ただの主従関係(金銭関係)のみの資源ではなく、それを超えた意味で、「ネットワーク資産」としての 人 を指しているのです。だから、人材ではなく 人財 と書くことがあるくらいですから。

少しくどくなってきたので、今日はこの辺でとめますが、最後にもう一言。

「売り上げが伸びない」「開発がうまくいかない」「計画通りに進まない」と感じている経営者の皆様へ。「人財を大切に扱っていますか?客観的に見直してみてください。そして。あなたの社内のネットワーク資産=経営資源としての人財 を育ててください。

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