ランキングについて考える(18)
先週は、AKB48の 総選挙 のを題材に、ランキングについて考えて見ました。AKB48の総選挙は、「総選挙に対し、あるメンバーに付いているファンの財布の大きさ」 のPrimitive Ranking になっている、という話しでした。
もちろん、若干のお断りをしなくてはなりません。 「どのメンバーに対して投票するか(もしくは投票権としてのCDを買うか)」の時点は、純粋に人気でしょうから、「SR=Social Ranking」です。だから、ある日突然、「僕はAさんのファンからBさんのファンに変わります」というような人がいても良いわけです。その意味で、総選挙の結果が 純粋にPRだけか? といわれると、それも「No」で、SRの要素を持っています。
さて。今回は 別の話しです。「CD(=投票権)を1700枚買った」人がいるという話を前回も書きました。この 1700枚買った人は、立派なランキング人です。
ランキング人は、ランキングを上げることに価値を見出す
という特性があります。AKBの総選挙の例で言えば、自分のファンの娘の順位(=ランキング)を「あげること」に価値を見出すわけです。1700枚買った人は、「自分はそんなこと考えてなかったよ」というかもしれませんが、客観的には、そのように解釈できると思います。
第7回に「ランキングの自己成長性」という話しをしましたが、これとは、少し違います。第7回の話しは、SR が自己成長する、という話しでした。今回は、(若干あいまいな部分があるとはいうものの)PR です。PRも自己成長する、、、といえます。
このように考えると、「ランキングをあげるための 1700枚」と第16回で書いた「昨日の自分を越えたいというMotivation」(コチラ 参照) は、同質なものだということができます。直感的にはかなり異なる二つの事象、ランキングの立場から見たら、かなり似た行動であるといえるようです。
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