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ランキングについて考える(20)

プロ野球のオールスター・ゲームの結果が出ました。今回は、オールスターファン投票のランキングを扱ってみたいと思います。

ランキングについて考える」の17,18回では、AKB48の総選挙について扱いました。第17回では、AKB総選挙もファン投票(人気ランキング)ですから、当然のようにSR(社会的ランキング、この言葉は無風凧の造語ですが)であると考えられますが、じつはCD売り上げが投票権である、という事実その他から「総選挙に対し、あるメンバーに付いているファンの財布の大きさ」というPR(原始ランキング)であるという、ひとつの結論をだしました(こちら 参照)。第18回では、「ランキング人は、ランキングを上げることに価値を見出す」の例として、投票心理を考えました(こちら 参照)。

今回はプロ野球、オールスターゲームのファン投票です(選手相互、および監督推薦は扱いません)。ファン投票は、3つの方法があり、「投票用紙or葉書」、「インターネット」、「ケータイ」の3種類です。

今年のファン投票は約200万通弱の投票が行われました。そのうち、170万近くは投票用紙もしくは葉書。15万がインターネット、13万がケータイからです。インターネットとケータイは、「1アドレスにつき1投票」 というルールが決められています。なので若干の多重投票はあるにしても、基本的は純粋に「ファンの数(の和)」を表していると考えられます。問題は80%を占める葉書もしくは投票用紙。これは、一人で何通出しているか、測定できません。実際の統計データも(無風凧が調べる範囲では)存在しません。しかし、やはり、「ごひいきの選手が出場するために」複数票の投票をする方はいらっしゃるでしょう。ここで、投票用紙は、無料だということ(葉書でも50円)。ということは、AKB48の投票権付CDのように高価ではないので、「財布の大きさ」という物差しには使えません。しいて言えば、投票用紙に記入する時間はかなり掛かりますから(無風凧なら10分はかかる)、100通の投票しようと思えば、ほぼ1日かかるわけで、そういう「情熱」は計測できるかもしれませんが、そういう方は極稀だとおもわれるし、そのような多数投票があったとしてもそれを「不正として排除」する仕組みを主催側で採用していますから、「情熱の総和」というわけではなさそうです。

つまり、プロ野球のオールスターファン投票は、実は「何を見ているか判らないランキング」ということになります。

と、ちょっと難しいことを書いてきましたが、実際は「ほぼ一人一票なのだろうなあ(つまり普通のSRになる)、、、」と直感的に思っています。だから、「一人一票ルールの下で行われたファン投票」と考えて「夢の球宴を楽しむ」というのが、ファンの正しい姿のような気がします。

次回、もう少し別視点でオールスターファン投票を考えてみます。

# 6/29補足: インターネット投票は、1日一アカウントから5票まで、だそうです。情熱をもって毎日5回投票する方がどの程度いるかわかりませんが、「何を見ているか判らないランキング」度が濃くなったと考えられます。

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