「企業の価値」
無風凧は最近、ある中企業(以下A社)の若手研修を 担当しています(このブログには、あまりコンサルや人材教育の話しをしたことが無いので、「えっ!!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実はそれらが本業かもしれません)。
A社には、事業コンサルの方が別にいらっしゃり、実績もある高名な方です。
先日打ち合わせをしていて、とても驚きました。そのコンサルは、
「企業を大きくすることが私の仕事。会社が利益を上げて、規模が大きくなることが目標。」
とおっしゃいます。ここまでは無風凧的にも賛成できます。でも、
「会社が利益を上げるためには、人の出入りは当然だし、人的な効率化(つまりリストラ)は必要。」
となっては、無風凧としては賛成できません。企業の価値は 「企業としての利益だけで計られるものなのか?」 と言いたくなります。
ここで、無風凧が考える「企業の価値」について述べておいたほうが良いでしょう。企業の目標や企業の価値については諸説あり、百家争鳴の態をなしています。もっとも有名なのは、時価総額 で測定することでしょうけど、この方法の欠点も沢山あります。
無風凧的に「企業の価値」とは
・沢山の従業員を養うことができること
・従業員が長く居たいと思うこと(長く勤めていること)
に尽きます。そのために、適正な利益も必要でしょう。従業員が増えるためには、事業規模を大きくすることが必要でしょう。でも、リストラで人を削ることは、その時点で企業の価値は下がっていると考えます。リストラの結果利益が計上され、株価が上がって、時価総額が上がり、企業として「成功した」といわれても、人を削った結果であれば「価値が下がった」と思ってしまいます。世の中の企業家の皆様はいかがお考えでしょうか? 無風凧の意見に頷いてくださる方が多いと信じています。
ここで「ハタ」と気がついたのですが、上記コンサルタントは、社外 の方です。ステークホルダーではあるかもしれませんが、「同じ釜の飯を食った仲間」ではありません。だからこそ、クールな判断ができるのかもしれませんが、、、「仲間」というものがわかってないような気がします。だから、人を将棋の駒のように扱っているのではないでしょうか?
その意味では、無風凧も「社外の人」として若手研修をしています。でも、「仲間を大切にするを人材教育で企業の価値を上げていく事に寄与していきたい」といつも考えています。そして、上記コンサルと話しをして、改めて強く思いました。
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