9勝1敗
先日、神保町の「奥野カルタ店」を再発見した。無風凧は、仕事で神保町は良く行くし、白山通り(奥野カルタ店は白山通りに面している)も良く歩いている。つまり、お店の前を通ることは多いのだけど、最近は全然気がつかなかった。最後にお店に入ったのは、何年前だっただろうか?だから再発見、と言う感じだった。時計を見ると、次の打ち合わせまでに余裕がなく、後ろ髪を引かれる思いで足早に通り過ぎたのだが。
奥野カルタ店は、カルタ(いろはカルタや百人一首)以外にも、「世界のゲーム」を扱っている。将棋にかなり熱中していたころ、中将棋、中国将棋(象棋)などの盤駒を買いに足を運んだことを思い出す。そういう意味で、無風凧にとって奥野カルタ店は、将棋を思い出させてくれるお店だ。今回も、将棋を思い出させてくれた。今年になって初めて 日本将棋連盟のHPなどをちょっとだけ覗いてみた。今年の順位戦の結果はどうなったのだろう?
羽生二冠が名人挑戦。渡辺竜王は残念ながら二位。おそらく、二十世名人は渡辺竜王だろうけど、彼は名人戦(順位戦)とは今一つ相性が良くないみたいに感じる。久保さんと深浦さんはいつもA級とB1級を往復している印象だ。このお二人も他棋戦で大活躍なだけに、順位戦とは相性がわるいのかもしれない。
次に気になったのは、伊奈6段が降級点をとってしまったこと。彼は、3段リーグでの次点2回から、フリークラス入りし、きちんと順位戦参加(C2級)まで上がってきた最初の棋士だ。是非頑張ってほしい。
今期最大の驚きは、C2リーグ。なんと、10戦全勝でのC1昇級が3人。9勝1敗の菅井五段が時点で涙を呑んでいる。かつて、深浦9段も先崎8段も9勝1敗で昇級を逃したことがあるが、その時は同率の9勝1敗がいた。しかし、今回は、10勝が3人だからすごすぎる。ビジネスの世界は1勝9敗でも成功者と呼ばれるけど(ユニクロの柳井正社長)、将棋では9勝1敗でも、取り残されることがあるのだと思うと、将棋の世界はやはり厳しい。
とはいえ。1勝9敗の1勝を上げるのも大変なわけで、無風凧は今日も走り回っているのである。
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