ランキングについて考えるも6回目。カテゴリーを作ってまとめていますので(コチラ 参照)、是非そちらもご覧ください。今回は、第二回で述べた(コチラ 参照) 「ランキングは順序のみで、評価の一部だ」について考えてみます。
あまりに当たり前、のことなので、何をいまさら、と思われる方も多いかもしれません。
では、価格.com のノートPCの人気ランキング欄見てみてください(こちら 参照)。2012年3月21日現在、 売れ筋ランキング、注目度ランキング、満足度ランキング と3つの評価軸に対して、各々ベスト5 のノートPCが掲載されています。
アナタはある企業の備品購買担当で、100台まとめて買う、といシチュエーションを考えて下さい。皆さまは、どのノートPCを買いたくなりますか?実際は、大きさやスペックなど、各々の環境によって選択結果は変わるかもしれませんが、何となく、無難に一番上にあるものが一番いいかも、と思いませんか?少なくとも、内容確認する時に、「注目」するのではありませんか?
もし、そうだとしたら、、、あなたは ランキング人候補 です。
あらためて、お尋ねします、、、、1番人気と2番人気、人気にどれくらい差ががありますか? それが気になりましたか?
もし、気になら無い方は、立派なランキング人 と言ってよいでしょう。というより、商品企画担当者やマーケッターでもない限り、殆どの方は、まずどれが一番?ということだけに注目します。
そのうえで、ランキング2位はどんなものだろう? と思うでしょう。 必ず1番だけではなく 2番もチェックするはず。この場合も、殆どの方は 2番と3番の得票数の違いは気にならず、 2番か3番かだけ、に着目しているようです。 (購買行動は、もう少し複雑なプロセスを経ます。結果、敢てレアなものをあえて買うという方もいらっしゃるので、いつか詳細を説明します)。
AKB48の総選挙も、選挙中は、誰が何票、ということが気になりますが、終わってしまえば、1位は ○○さん、ということだけが記憶に残ります。ファンの方は、「贔屓の娘が何番か」 ということまでは覚えても、 得票数にどの程度の差があったかを覚えている方は皆無でしょう。
駅伝の結果もそうですね。新記録が出たらその「記録」が覚えられることはありますが、レースが終わってしまえば、どこが優勝したか? どこがシード権を取ったか(10位に入ったか)だけが重要な情報になります。
加えて、ランキングは、こういう見方・説明もできます。
入試の合否は、点数によるランキング結果ですが、1点差でも合格と不合格が分かれます。点差は1点であるにも関わらず、その差は 無限大 です! 順位の代りに 合格・不合格と言うに2値問題になってますが、ランキングの特徴を如実に表していると言えるでしょう。
このように。
1.人間は、ランキング結果の順位だけに注目しやすい(差はほとんど注目されないこと)、
2.順位だけが記憶されていくこと(有用な情報となっていくこと)
を、今回は改めて実例を交えて説明しました。ランキング、って面白いなあ、、、と思いませんか?
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