ランキングについて考える(1)
日本人に限らず、文明人は「ランキング」することが大好きなようです。文明社会と発展途上社会の一番の違いは、「ランキングが有るか否か」ではないかと思えるほど、文明社会はランキングが好きです。長者番付、フィギュアスケートの得点、大学の序列、売り上げのシェアにはじまり、AKB48の総選挙も人気ランキング、、、おっと、選挙なんていうのは、ランキングの言い換えですから、政治もランキングによって動いている、ということが出来ます。
このように考えると、自分たちのまわりには「ランキング」が沢山あることが分かります。試しに、自分の生活に密着しているランキングを10個挙げてみてください。きっと、すぐに出てくることでしょう。
さて、このランキングを、少し考えてみます。大きく2種類に分けることができます。
1) ランキングの順位が、それ自身の状態を表すもの(ここでは原始ランキング(Primitive Ranking、PR)と呼びます)
例: 身長、年齢、テストの点
2) 回りからの評価により、順位が変動するもの(ここでは社会ランキング(Social Ranking、SR)と呼びます)
例: 視聴率、シェア、大学の序列
この2つは、密接にかかわっています。例えば、
テストで1番になって「表彰されたから」人気者になった
というような場合、PR(原始ランキング)とSR(社会ランキング)は一見不可分です。つまり、PRが無ければ(テストで1番にならなかったら)、SRは無かったわけです。
ここで、感のよい読者の方は、
あれ?SR(社会ランキング)って、PR(原始ランキング)無しにはつくれないの?」
って考え始めますよね? 例えば、テレビの視聴率(これは一般的にはSRです)なんて、そもそもPRが存在しないように思いますから。
では、宿題。PRが存在しないSRって、あるのでしょうか?
続きは後日。
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