ランキングについて考える(2)
前回の宿題、いかがでしたか?(前回は コチラ 参照)。
宿題の回答を出す前に、ランキングの特徴についてもう少しまとめておきましょう。
前回はランキングには、PR=Primitive Ranking(原始ランキング) と SR=Social Ranking(社会ランキング)の2種類があることを述べました。
今回は、ランキングの付け方、について考えてみます。
ランキングをつけるということは「順序(順位)」だという事です。これは絶対に忘れてはなりません。そして、ランキングには、「何らかの評価方法、および評価(評価軸)」が必ず存在します。少し噛み砕きます。
■1 まず「順序」だということ。1番、2番、3番、、、順序は、評価の一部しか使っていないと言う事です。
「①ずば抜けて速い子が1人いてそのほかはほとんど同じ」と言うクラスと、「②全員ほとんど変わらない」というクラスの2つを考えてみます。どちらのクラスであっても、1,2,3、、、のランキング結果は同じです。ランキング結果から、①なのか②なのか、判別することは出来ません。繰り返しますが、 ランキングは 順序 だけ に着目しています。
■2 つぎに「評価方法」「評価軸」が存在する、ということ。
クラスの中で、「誰の走るのが速いか?」というランキングを付けることを考えましょう。皆さんはどういう方法を思いつきますか?
1) 全員一斉に50m走らせて、ゴールラインを跨ぐのが速かった人が速いとする。
2) 一人ひとり、ストップウオッチで50メートル走のタイムトライアルをして、時間が少ない順に並べる。
3) 1)で、50mではなく、20kmとする。
4) 誰が速いか、クラスで選挙して決める。
5) 誰が速いか、先生が独断で決める。
、、、
もう、この辺で良いでしょうか。評価方法によって、きっとランキング結果が異なることも容易に想像できますね?また、4)だと、「速い」の基準が「得票数」に変化していることにも注意。
# 前回の話から、1)~3)はPR, そして4)5)はSRだ、と言う方もいらっしゃる鴨?
今日は、「ランキングは順序」であること、そして「評価方法」「評価軸」が必ず存在することを紹介しました。続きは次回。
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