好きな音楽2012年1月
年明け。今月はViolinの演奏会に4回。、、、総て招待。
ヴァイオリンは、クラシック音楽の花形楽器。それに無風凧の家にも ストラディバリウス があるので(笑)大好き。とはいえ、無風凧は演奏しないんだけど。
1/7(土):
既にこのblogでも記事にしたのだけど(コチラ参照)。モーツアルトの弾いたと言われる「フランチェスコ・ルジェリ(1680)」の音を聴くことが出来た。無風凧が聴いたことのあるViolinの中では、一番固い、四角いイメージの音だった。Private Salonでの演奏だったので、Forteも適度なDynamic Rangeで、良かったと思う。
1/19(木)
メキシコ人Violinisit、 Justus氏による、パガニーニの24のキャプリス全曲の演奏。圧巻。24曲それぞれを作品として扱って完成度を上げたうえで、全体のまとまりがきちんと取れている。このクラスになると 超絶技巧が超絶技巧に聴こえない。 なんとも素晴らしいキャプリスだった。
2曲目で、R.ゲーラ氏とドビューッシーのVn Sonaten. これも秀逸。ただ、Debussyではあるが、フランス的(パリ的)というよりはもう少し南国(メキシカン)なイメージだ(良い意味で)。ゲーラさんの 弾ける音(無風凧はMaestro Guerraの音色をこう表現している)が復活していて、凄く楽しかった(一昔前、ちょっと体調を崩されていたのが、完全復活)。
ちなみに、楽器がグアルネリだった。
1/27(金)
1/7にルジェリを弾いた中澤きみ子氏が、今度はストラドを持ってのMozart、そしてフランクのVn ソナタ。モーツアルトの誕生日1/27に、モーツアルト+一人を弾くという企画である。モーツアルトのソナタは、前回にも感じたのだけど、固い、四角いイメージの音だ。ルジェリとストラドを持ちかえて、その核にある中澤氏の音、を感じた。フランクは、非常に若々しく、実験的で意欲的な演奏だったと思う。Pf伴奏のゴラン氏の熱演にもそれが表れていたのではないだろうか。反面、無風凧がFranckのVnソナタにもっている アンニュイで哲学的なイメージ が、ダイナミクスの中に隠れてしまったのが残念だった。
1/28(土)
豊島管弦楽団(アマチュア)とVn独奏佐藤まどか氏(プロ)のチャイコフスキーVnコンチェルト。この日は、All Tchaikovsky Programで ロミジュリに加えて作品35,36の連続、、、つまりヴァイオリン協奏曲と交響曲4番が連続。佐藤氏のチャイコVn協奏曲は2度目。10年振りに聴いたけど、かなり「大きくなった」というのが印象。もちろん、良い意味で。10年前は、まだ何かを「追い求めている」演奏に聴こえたが、今回は「今の自分はこれです」と、きちんと主張している。その安定感からか、伴奏とソロの役割が「逆転」しているように感じる所が多かった。デコレーションケーキの、デコレーションに拘っていた10年前、素材と丁寧さにこだわる今、と言う感じかな。楽器は、、、多分ストラドだと思うけど、、、。
加えてもうひとつ、書いておきたい演奏がる。それは、渋谷の名曲喫茶ライオンで聴いたクーレンカンプ(vn)/シュルツ(pf) の Franckのソナタ。古い録音だから、ノイズは多い・バランスはくるっている・ダイナミクスが必要以上に強調されていることなど、最近の録音もしくは生演奏に比べてBehindが沢山あるにも関わらず、それらを物ともしない、パワー(伝播力)がある。久しぶりに、聴き入ってしまった。
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