本当の「経済」を考えませんか?
経済、という言葉の意味を考えたことがありますか?
経済=Economics=お金の学問、とおもっている方は多いのではないでしょうか?東大も慶応義塾も、経済学部を英語で言うときには、"Faculty of Economics" となっているから、前半は正しいと言えば正しい。
今日は、経済と言う言葉の語源をちょっと考えてみたいと思います。
1) 江戸時代には、「経世済民」もしくは「経国済民」という言葉の短縮として経済と言う言葉が使われていた。この経世(国)済民というのは、「世を経(おさ)め民を済(すく)う」という意味。
2) 明治時代、Political Economy という言葉の日本語を探していた時に、福澤諭吉が「経済」を日本語訳に充てた。Political という言葉がついていることで分かるように、まつりごとを含んでいる。
3) 実は、Economics(Economy)の語源を紐解いてみると、これもギリシャ語で「家を治めるルール」というのが語源で、ひいては「共同体のルール」という意味だ。これが、何時の間にか「倹約・秩序」という意味を経て「金融」的な意味に変わっていったようだ。日本でもいつの間にか金融的な意味に変わってしまった。
ここで、無風凧が何を言いたいかというと。
経済は「国を治める秩序、民を救うルール」という意味で、国の「経済(ここは金融の意味でも良い)」を考えてみませんか?いや、既に地球は一つの「経済圏(こちらは、原義の経済)」になっていることを考えると、地球規模でも「経世済民」を考えるべき時なのかもしれません。
先日も、ある会合で、
「○○さんは起業して二桁億の資産家だから、経済勝者だ」
という発言を聞きました。経済が「金融=貨幣価値」を追求するものなら、この発言は正しいかもしれません。でも、二桁億の金融価値は、本来の「経世済民」な視点での価値とは全く異なることに、皆さんはもう御気が付きでしょう。○○さんは「▲▲人を幸せにしたから経済勝者だ」というのであれば、「本来の経済」の意味ですね。
今一度。
本来の意味の経済、そしてEconomicsを考えてみませんか?
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