Andante Festivo 2
無風凧の大好きな曲、Andante Festivo (コチラ 参照)。
あまりに好きになりすぎていて、普段聴くことはほとんどない。なぜ聴かないかと言えば、自分の作った演奏像を壊されたくないから、と言って分かってもらえるだろうか。自分の頭の中では、いつの間にか「自分の理想のAndante Festivo」が出来上がっているから、理想以下の Andante Festivoを聴いてガッカリしたくなかったのだ。
その Andante Festivo を、数年振りに聴いた。渋谷の名曲喫茶ライオンで急に聴きたくなり、リクエストした。ヤルヴィ/エーテポリの演奏であった。
この演奏自身の評は横に置いて。
今まで数年間、聴かなかったことをとても後悔した。自分の思い込みで聴こえなかった音が聴こえる。 自分では思いつかない速度に驚きがある。そしてなにより、音が拡がっている(頭の中だと音は閉じこもっている)。理想のAndante Festivo ではない、、、いや、違う意味で理想のAndante Festivoだ。
ほんの数分の短い曲。でも、宇宙旅行のあとのような心地よい疲れ。
どこかに置き忘れていた自分の身体の一部が(もしくは心の一部が)戻ってきたような、そんな嬉しい体験をだった。
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