富士通達人戦に思う
富士通達人戦。
「ベテラン」を集めた将棋のシニア・トーナメントで、今年で19回を数える。第19回は、羽生現三冠の初出場初優勝だった。 おめでとうございます。(羽生三冠には、王位奪取で通算80期目のタイトルになったことも、併せておめでとうございます。)
ただ、、、この達人戦。無風凧にはちょっと ??? なのである。なにがって? 出場資格が、である。
40歳以上の、タイトル保持者、過去のタイトル保持者、A級5期以上、、、、と書くと「実力者揃い」のイメージがあるが、実際はどうであろうか?
今年の出場者のうち、加藤九段、内藤九段、森九段は既にC1級。最近は勝ち越しすら難しい。それに引き換え、羽生三冠、佐藤九段、高橋九段、谷川九段はA級。勝負は下駄を履くまで分からないとは言うものの、面白い熱戦になりにくい構造を持っているようである。そもそも、羽生三冠や佐藤九段にはまだ「シニア」というイメージは無い。事実、優勝者は、ほとんどの回で、現役A級が占めている。
プロ野球も、引退したベテランを集めた「マスターリーグ」が行われているが、こちらは、例えば30歳代の「サポートメンバー」の出場には、制限を加えている。
棋界のBig Nameを集めた達人戦は、ファンにとってはとても楽しみなものであると思う反面、より良い棋譜を残すための(熱戦になるための)工夫も欲しいな、と思う無風凧なのである。
ところで、今年、森内名人が達人戦に入っていないのは、なぜでしたっけ?
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