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好きな音楽2011年6月

今年は、2011年。F.リストの生誕200年である。昨年がショパンの200年で有名だったため、少しブームが起きてない感じがするが、ショパンに勝るとも劣らない大作曲家・大ピアニストである。

アニメ「トムとジェリー」の中で使われたのが印象的な交響詩「前奏曲(Les Prelude)」や、ピアノ曲「ラ・カンパネラ」「愛の夢3番」などのポピュラーな曲も多い。「巡礼の年」のような大ピアノ曲も忘れならないところだ。

そのリスト。ベートーベンの交響曲全9曲を、総て「ピアノ演奏用に編曲」している。管弦楽(オーケストラ)の曲を10本の指(つまりピアノ用)で奏でる。

大変な難曲で、演奏例は少なく、無風凧も先日初めて全曲CDを購入して聴くことが出来た(Pf: Katsaris、Teldec,1980)。演奏も録音も満足した。全曲聴いて思ったこと2点。

1)ベートーベンの初期は、やはりピアノがベートーベンの楽器だったのだなあ、、、ということ。1番2番は、最近演奏されているオーケストラ版よりも、ベートーベンらしい曲に聴こえた、ということである。言い換えれば、交響曲1,2番はピアノ曲の方が出来が良い(少し極論していることは深謝)。もっとも5番、6番までくると、明らかにオーケストラとの違いが解るのだが。

2) 交響曲9番、いわゆる「合唱付き」は、若林顕の演奏したものも存在していて、比較して聴くことができる。共に甲乙付け難い名演だと思うが、若林の方が「オーケストラに近い」演奏を目指しているようであるのに対し、カツアリスの演奏はピアにスティックで、「あくまでピアノ曲」として扱っているようだ。楽器がピアノだけの演奏であるにもかかわらず、カツアリスの方が色彩感が強い(注:楽器の数が多い方が色彩感は強まると思っている)。

最近、無風凧のiPhoneは、ベートーベンの交響曲9番(リスト編曲)が鳴っていることが多い。

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