リスクマネジメントの立場で(コネタマ参加中!)
ブログネタ: タイガーマスク運動、どう思う?
タイガーマスク運動を、リスクマネジメントの立場で考えてみます。
リスクマネジメント、、、日本語では「危機管理」と訳されてきましたが(最近は少し違う訳も見かけますね)、本来は「不確定要素の管理(もしくは不確定要素の排除)」という意味が正しい。例えば、お店を運営していて予定以上に「売れる」ことは、実は「良い」ことではなく「悪い」事であるという解釈です。
一例をあげると、予想以上に売れることは、「在庫が足りなく」なり、売り切れてしまえば買えなかったお客さんは不満を抱えるでしょう。お客様対応の為に臨時で販売員を増員する必要があるかもしれません。しかし、売れないようになってもその増員された販売員の給料は払い続ける必要が生じ、固定費増になります(正社員採用の場合)。そのような意味で、経営的視点でみれば、売れ過ぎることも嬉しいだけではありません。つまり「リスク=不確定要素」なのです。売れ続けることにより、「予定通りに沢山売れる=不確定要素が無くなる」ようになれば、ここで初めて、当初の「売れ過ぎ」は「良い事」になるわけです。
タイガーマスク運動を、寄付を受けた人の立場で考えてみましょう。ランドセルにせよお金にせよ、貰った人にとっては「予想外=不確定要素」なわけです。日本には「アブク銭は身に付かず」ということわざがありますが、その「アブク銭」に相当するものですネ。リスクマネジメントの立場で言えば、前段のように「悪い事」に分類されてしまいます。これを「良いこと」にするためには、「継続して、その行為が不確定要素ではないようにする」必要があります。
このようにリスクマネジメントの立場で考えると。
一過性のブームである「タイガーマスク運動」は「悪い事」、と言えるでしょうが、これが「定常的」になることによって、「良い事」になるのだと言えます。
是非、「良い事」になるまで続けてほしい、そして、いつまでも続いてほしい、と願っています。
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