ここ数年、無風凧の正月に欠かせないものは「箱根駅伝」です。去年も一昨年も反省しているのですが、今年もまた、釘付けで、、、反省(-.-#。
第87回箱根駅伝も、早稲田大学の久しぶりの優勝に加え、柏原君の3連続5区区間賞、読売新聞社前でのシード権争い(日体大、青山学院、國學院、城西大のゴール前デッドヒート)、、、、など見どころ満載でした。
加えて。今年の箱根駅伝、鶴見中継所(9区→10区)でドラマがありました。
19位上武大学の9区原茂明選手が鶴見中継所にはいる予測時刻は、TV中継では繰り上げスタートぎりぎりの時間。繰り上げスタートになってしまえば母校の襷(たすき)は繋がりません。事実、10区の地下選手は、繰り上げスタート用の襷を掛けて、スタートラインに並んでいました。(繰り上げスタートのルールに関しては、ご自身でお調べください。)
原選手の力走がTVでも伝わります。なんとか襷をつなげたい。しかし、ぎりぎりのタイミングですから中継所から目視できる距離に原選手が届いても、10区の地下選手の襷は繰り上げ用のものを付けたままでした。
原選手の残り50m位でしょうか。時間で言えば繰り上げスタートまで23秒だったと思います。審判(係員)が、地下選手に声をかけ、繰り上げ用の襷を外させました。そうです。この瞬間に「襷が繋がる」と審判が判断しました。地下選手は瞬時に繰り上げ用の襷を外し、原選手に手を振りました。結果、上武大学は、繰り上げスタートまで10秒で襷が繋がりました。
繋がったことも、ドラマ。でもそれ以上に、審判の方の心の中のドラマに目頭が熱くなります。審判だって駅伝関係者、少しくらい遅れたって母校の襷をつながせてあげたいことは言わずもがな。でもルールはルールです。自分の一存では変えられない。前走者原選手の走りを見て、「もう100%確実だ」と判断した瞬間、そしてそれを次走者地下選手に伝える瞬間、どれほど嬉しかったでしょう!もちろん、大会運営中はそんな表情はおくびにも出さないでしょうけど、2011年1月3日に、世界一の幸福感を感じた一人であると確信します。
今年も、良いレースで魅せて戴きました。ありがとう。
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