アナグマ
最近、自分の将棋を並べ返して良く思うのですけど。
若かったころに比べ、安全志向になりました。もう少し簡単にいえば、「石橋を叩いて壊す」ような将棋が多い。 受けているつもりで受けになっていないことが多いし、速度感が大甘。若かりし日は「攻めっけ100%」とか「混じりっ気なしのピュアな攻め達磨」と言われていたのに、最近はまず「受け」の手から考えてしまいます。
もともとへたっぴいですから、強くなった弱くなったと言ってもへたっぴいなのは変わりないのですが、受けの手が増えるようになってから、勝率は急降下。つまり、受けつぶすつもりでつぶされているわけです。
そういえば、最近恩師から、「無風凧は、先回り心配性」とよく言われるのですが、将棋にもその「先回り心配性」な手が増えているようです。たしかに、論文や企画でクリーンヒットを続けていたころ、将棋は「攻めっけ100%」な時代だったように思います。
アナグマさん:
あら、無風凧さん、最近は何事も「守り」に入っているようね、、、攻撃は最大の防御。守ってばかりでは勝ち目は無いわよ。いっそのこと、「アナグマ党」に入党してはいかが? 準備は大変ですけど、いったん穴熊に入ってしまえば、遠い、固いで、攻めに専念できるわよ。
写真出典 ヒーマンの上野を散歩
[解説]将棋の守りの一種に「穴熊囲い」というのがあります。その穴熊囲いと、動物園の「アナグマ」を掛け言葉にしてみました。
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