Bach: Goldberg Variations
久しぶりに、茂木さんの「クオリア日記」を覗くと、J.S.Bachの名曲 Goldberg Variationsのネタが出ていた(2010/8/13)。 しかも、G.Gouldの録音についてのべている。 GouldのGoldbergは、途中 Gouldの 「鼻歌」を聴くことができ、それが失礼ながら「調子っぱずれ」に聴こえることでも楽しい録音で、もちろん無風凧も大好きな一枚である。
このGoldberg Variations、つい先日は別の所でも思うことがあったので今日は、それを書いてみたい。
キアヌ・リーブスが主演した「地球が静止する日」という映画をご存知だろうか。
この中で、宇宙人(クラトウ)と地球人(カール)が会話する場面がある(1時間10分近辺)。映画の設定では、二人は、Bach の Goldberg Variations を聴いている。そして、クラトウは初めて聴いたであろうにも関わらず「美しい」と言う。
音楽は、凄く原理的に考えれば、複数のsin波の重ね合わせを楽しむ芸術であり、響きあう音というのは、地球上に限らず宇宙のどの空間であっても「共鳴」する。宇宙人も地球人も響きあう音を美しいと感じることには、差がないと思う。(映画の中だけではなく、実際の話として。)
同じ芸術でも、絵画は環境の色温度だけではなく視神経の受容する周波数域によっても色の見え方が変わるので、もしかすると、ある星の人が美しい色彩だと思っても、違う星では美しくないといわれるかもしれない、、、と思う。オブジェは、おそらくはその知的生命体の「形(Shape)」に依存する場合が多いであろう。
そのように考え、音楽は宇宙の共通語になりうるのではないか、と結論した次第である。決して無風凧が音楽好きだから、という手前味噌だけではあるまい。
今回は、Goldberg Variationsから話がさらにVariationしてしまった。
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