同じ中原玉でも、、、(もちろん、ボナンザ先生に訊いてみた)
羽生名人に三浦八段が挑戦する第68期将棋名人戦。先週、第二局が行われた。今回は三浦八段後手で85飛戦法。ちなみに、無風凧は横歩取りは、先手番で用いることはなく、後手の場合は、「相横歩取り」に持ち込みたいタイプなので、85飛は戦法ほとんど経験が無い。
この将棋、第一局(4/10の記事参照)と同じく、中原玉の形が実現した。右図は、その27手目▲3七桂の局面である。この局面が定跡や研究の局面か否か知らない無風凧であるが、この後、
▽86歩▲同歩
というのには、ちょっと違和感を覚える。何となく「▽74歩だろ」と思うのだが、、、それ以上に、この後
▽同飛▲35歩▽85飛▲77桂
▽35飛▲25飛▽同飛▲同桂
という局面(35手目)は、どう見たって先手持ち。そういう意味では、同じ「中原玉」を用いていても印象が全く異なる。
しかし! ボナンザ先生には歯が立たない無風凧なので、このあたりをボナンザ先生に訊いてみる。
32手目 ▽35同飛 後手持ち(スコア100)
34手目 ▽25同飛 後手持ち(スコア227)
という結果。つまり、無風凧の直感「先手持ち」ではなく、後手持ちなのである!この後、35手目の▲25桂に対して、ボナンザ先生は10回試して10回とも▽55角と飛びだし 後手持ちのスコア316に後手の有利が拡大している。
本譜に戻ると、▲25同桂▽15角▲23歩▽同金 と進むわけだが、この同金の局面では、ボナンザ先生は スコアはほぼ0に成っていることを付け加えておこう。
三浦八段は、なかなか羽生名人に勝てないようだが、、、次の熱戦を期待したい。
お詫び: 超多忙で、新聞の棋譜をGWになってようやく見ました。時機を逸したアップになったことをお詫び申し上げます。
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