思想の中の数学的構造(山下正男著)
今年読んだ本。
今年、初めて読んだ本に限って一冊を挙げるならば、
山下正男著:
思想の中の数学的構造
(ちくま学芸文庫)
だろう。
無風凧は、元々物理系なので、「数学は道具」と思っていたのだけど、この本を読むと、数学と思想(哲学)の関係は両輪で、決して数学は道具ではない、と納得できる。否、数学が無ければ、思想は語るどころか進歩もしなかったであろう。先に述べたレヴィ=ストロースの偉業も、ヴェイユの論文が無ければむなしかったであろうことと同様に。
このような意味で、無風凧に「数学との新しい付き合い方」を教えてくれたこの一冊が、2009年のベストと言えよう。
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