高村光太郎「道程」より
ペンギン詩人の高村光太郎(右):
どこかに通じてゐる大道を僕は歩いてゐるのぢやない
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
道は僕のふみしだいて来た足あとだ
だから
道の最端にいつでも僕は立つてゐる
光太郎のお友達(左):
お~い、光太郎、、、道の最端に立っているのはいいけど、落ちるなよ~
無風凧より:
高村光太郎の有名な詩「道程」。最初に「美の廃墟」に掲載された時には、100行以上もある長いものでした。「美の廃墟」に掲載された時の冒頭6行が上記です。詩集「道程」に含まれている所謂「道程」は、「美の廃墟」版の最後の部分を高村光太郎自身が切り出したもの。詩集「道程」版の方が簡素だし言葉として力強いのですが、反面、洗練されすぎている気がします。無風凧は、「美の廃墟」版の冒頭6行(つまり、上記のペンギン詩人が詠んだ部分)の方が好きです。
写真出典 【SHW】フリー写真素材
詩の出典 高村光太郎 「道程」 (「美の廃墟」大正3年3月号より冒頭6行)
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