Andante Festivo(無風凧の気持ち、翻訳! コネタマ参加中)
みなさまは、J.シベリウス(1865-1957)というフィンランド出身の作曲家をご存知ですか? 無風凧はとっても大好きです。珍しい(録音されていない)曲の演奏がある、と聞くと、一晩の演奏のためにヘルシンキに飛んで行ったりしちゃいます(12/8の記事参照)。
彼は人生の後半30年、ほとんど作品を残していません。その30年に作られた曲の一つに、シベリウス作品の中で特に大好きな「Andante Festivo(アンダンテ・フェスティーボ、祝祭アンダンテ)」という弦楽曲があります(弦楽四重奏版もあります)。
この作品との出会いは、弦楽四重奏版のスコア(楽譜)。 目で見ているのに、曲が頭の中を流れました。たしか4ページ程度の小品。 スコアの最後の行に、OptionとしてTimpani のロール演奏の指示。弦楽四重奏なのにTimpani(太鼓の一種)? と思いましたが、なぜかそれは必然のように感じました。
ゆっくりと流れる曲。祝祭(Festivo の和訳)であるのに、ハレの日のお祭りという感じではない。しかし、精神の世界で、哲学的思索の中で、何らかの喜びを得る。そのような流れの中で、最後のTimpani。 その音は 祝福をもって天国への門が開かれる音 に思えます。
実際にCDを聴いたのは楽譜を見てから1週間後くらいだったでしょうか。以来、この曲を聴く機会はあまりありません。しかし、頭の中にはいつも鳴っています。無風凧の人生は、この曲とともにある、と言っても過言ではないでしょう。
今日も、「自分が死ぬときに果たしてあのティンパニの音は聴こえるのだろうか(天国の門はひらかれるのだろうか?)」と考えています。聴こえるような人生を歩みたいと思っています。
恐らく、この文章は、曲をご存じない方は 「何これ?」と思われるでしょう。なので、ぜひ一度、聴いてみて下さい。 感激すること、請け合いです。
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コメント
ゆきんこ さま
ようこそ!
Andante Festivo, きれいな曲ですよねえ、、、それに、Timpaniの音に共感してもらえて、とっても嬉しい!です!!
これからも時々音楽の話をします。
是非遊びに来てくださいね。
無風凧 拝
投稿: mufukai | 2009年4月13日 (月) 07時05分
突然、今頃、お邪魔します。
Andante Festivo、無条件に美しいメロディです。
先日、シベリウス自作自演のCDを手に入れ、印象がかなり変わりましたが、
>最後のTimpani。 その音は 祝福をもって天国への門が開かれる音 に思えます。
そのとおりだと思います。
投稿: ゆきんこ | 2009年4月12日 (日) 23時10分
Erkki さま
コメントありがとうございます!
シベリウスのピアノ曲、大好きであります。 ヴァイオリニストを目指していたシベリウスですが、ピアノの小品には日記風な曲が多いような気がします。
Erkkiさんの「まったりしたいとき」ってとてもよい表現ですね。良くわかります\\(^.^)//。
これからもよろしくお願いいたします。
無風凧 拝
投稿: 無風凧 | 2009年2月22日 (日) 06時47分
はじめまして。シベリウスと聞いてのぞいてみました。実は私もシベリウス・ファンの一人です。とは言うものの、どちらかと言うとまったりしたい時に聴く曲が多いような・・・。ピアノ曲は特にそういう曲が多いと思います。
気合が入るとすれば、Vn協奏曲の第3楽章とかカレリアの行進曲とか、ですかね。この曲は知らなかったので探してみようと思います。
投稿: Erkki | 2009年2月21日 (土) 23時04分