河合塾のスト

面白い記事が飛び込んできました。河合塾の講師が、ストを行った、というものです(コチラ など参照)。

予備校業界も、大学の非常勤講師も、同じような話が続いているなあ、、、というのが無風凧の感想ですが、「スト」まで行くと、あっぱれ!という感じがします。

教育・学校業界は、サービス産業化している、というのが背景にあるのでしょう。その上で、時給換算の「労働者」になっている。ある意味でのエッセンシャル・ワーカー化だと言っても、当たらずとも遠からず。

こうなってくると、学校経営者にしてみれば、「客寄せパンダ」的なインフルエンサー教員以外は、時間(講義コマ)を埋めてくれればそれで充分のワーカーです。だから、できるだけ「安価に買いたたく」ことになります。

例えば、10人のクラスの講義でも、400人クラスの講義でも、コマ単価は変わらない。予備校業界は、採点や単位認定という業務がありませんから、人数の違いはその場集中力等の違い(多い人数の前で話すのは、それなりに集中力、スキル、慣れ、などが必要)で、外からみた時間は変わりません。講義準備時間を入れて、最低時給を下回ることは、多分ない、というレベルでしょうか。

大学の教員は、試験や単位認定がありますが、このような「講義外」の業務に対価は支払われないことが多いですから、結局大教室でやると「時間単価」も下がってしまう勘定になります。それも、「労働組合」が無いので、交渉の余地すらない、というのが実情のようです。友人の非常勤講師の場合、完全に最低時給を下回っている、と愚痴をいつも聞かされています。

その上、「人質司法」ではないですが、「学生(教え子)の不利益は避ける」という教員の本能を利用して、「学生人質」的な経営がまかり通っています。なんだかなあ、、、、と思います。

そのような背景で、河合塾の講師がストを行う事が出来たのは、ある意味で「恵まれている」というのも本音。大学非常勤や理研の雇止めに比べれば、まだ「手が打てる」だけ、恵まれているな、と思うのです。

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議長選挙21回

面白い記事を発見しました。記事のタイトルは、

”議長選21回やっても決まらず… 「採決で不利に」と当選しても辞退の繰り返し 多古町議会で異例の事態(コチラ 参照) ”

千葉県の多古町議会での話です。

要は、町議の数が、町長派と反町長派で同数。議長を出した方が、「採決の際に一票少なくなる(議長は、議決投票権が無い)」ためです。

実は、記事にはしていませんでしたが、これはいつ起きても不思議ではない事象です。これを回避するのは、定数を奇数にしておくしか方法は有りません。でも、定数を奇数にして、最大派閥から議長を出すようにしても、当日、投票者の一人が病欠するなどのアクシデントがあれば、議決はひっくり返ります。たとえば、町議が3人で、2人派閥と1人派閥に分かれてる場合、2人派閥から議長を出すということになりますが、2人派閥の町議が体調不良で欠席した場合、一人派閥の独壇場!ということになるわけです。

とはいえ、21回連続というのは、さすがに、、、と思いますし、記事によると、くじ引きをしても「辞退」することによって結局決定せず、とのことですから、ずい分険悪な町長派と反町長派なんでしょうね。

無風凧は、選挙における(正しくは議会制民主主義における)派閥(党)の存在を変える事しか、解決方法はない、と結論しています。一人一人の議員が、町民の声と己の信念にのみ従った投票を行うようにしなければ、解決できません。

ということで。

多古町議のみなさま、町長派とか反町長派に関係なく、町民のための行政をお願いします。

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ある友人の教授の話

とある教授から、愚痴のチャットが届きました。曰く、

「何も分かっていない若造教授が、盾ついてきて煩い。」

昔気質の教授は、他の教授の講義を参観することは失礼、と感じる方もいらっしゃるとか。でも、友人教授は、積極的に自部の講義を後輩教授に公開しています。その中で指摘されたのでしょう。

学派による論争は、昔から後を絶ちませんが、上記の「盾つき」は、若造教授氏の思い違いか理解違いであろうと、無風凧も思う程の初歩的な勘違い。ちょっと恥ずかしいレベルです。念のために、今は若造教授氏の主張する学説もあるのか調べてみましたが、少なくともメジャーな学説には無い。大学教員として、持論を掲げることは悪い事ではないのですが、エビデンス無しの主張(というか、現象とは逆の結論を導き出す主張)は、戴けません。教育者としての友人教授氏の愚痴は当然至極、だと感じました。

若造教授氏の「勘違い」で合ってくれることを祈ります。友人教授氏の溜飲が、早く下がることも祈っています。

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三日続けて教科書ネタ

さらに、久しぶりのBookOffネタが続きます(実際は30分もいなかったのですけどね)。

今回は数学の教科書の話。

BookOffに売っている大学以上向けの数学の教科書と、一般的な書店(例えば三省堂)で売っている教科書は、種類が異なります。それは、既にこのブログでも書いたような記憶があります。(物理のテキストで書いたのかもしれない)。

最近、研究が学問の進化・深化により、教科書事態も最新の情報を入れたものも、沢山出版されていますし、いわゆる定番の教科書は復刻されて一般書店には並んでいます。

そのような教科書が、BookOffには少ない、というか、ほぼ皆無。良い意味でいえば分かりやすさを追求した、教科書、悪く言えば、これが大学の教科書?というようなものが並んでいることが多い(この記述は、炎上するかもしれませんね)。文理融合や、推薦入試が増えて、数学教育のレベルが下がったことの証左ではないでしょうか。「手にした教科書を売ってしまう=二度と使わない」という事でしょうから、そのレベルの教科書ですらもう使わない、という事なのでしょう。定番の教科書は、昔に比べるとビックリするほど値上がりしていますが、BookOffには出てこない=売る人が少ない。

いま、IT人材不足で猫も杓子もIT教育と叫んでいますが、付け焼刃で何とかなるものではないことは皆さまご推察の通り。底上げも必要かもしれませんが、吹きこぼれ対策と、中央値や最頻値の向上(平均値ではなく)を目指して欲しいものです。

BookOffで平積みされていた「大学生向け数学の教科書」が、とても可哀そうに思えました。

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昨日の話の続き。

昨日の話の続きです(コチラ 参照)。

戦利品で買った本以外にも、いくつか「平積み」に近い価格の本があり。まあそれも、「教科書大量放出」の一環だろうな、と思って興味半分で中身をパラパラとめくってみたのですが。

その中に、「ちょっとこの内容はおかしいのではないか?」と思えるものがあり、興味半分で購入(220円)。そして、気になる点を幾つか精査しました。

浅学菲才の無風凧が申し上げるのも恐縮ですが、通説や一般的な学説とのズレだけではなく、時代錯誤や論理破綻なども散見され。一般的な意味での教科書には適さない(つまり、内容を理解すると間違えた知識が身に付く)と、無風凧は思います。少なくとも、無風凧ならこの本を教科書には選ばない。この教科書を使った先生は、「間違い探し」を課題にしたのかなあ、、、と思いながら、この本はお蔵です。

でも、内容精査の段階で調べ直しが必要だったし、内容の確認もでき、無風凧の勉強には役立ちました。

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今日の戦利品

久しぶりにBookOffに行きました。(最近は、BookOffに行く時間も取れない日々が続いている)。

そこで、すごいものを発見しました。

(あえて本の名前は出しませんが)以前より欲しかった本が、なんと220円(税込み242円)。90%オフ。

きっと、近所の大学の教科書指定になっていて、年度が替わって大量放出されたのでしょう、、、(なので、本の名前を出せません)。

教科書も、そのように処理される時代になったのだなあ、、、と寂しく感じる反面、220円で買えてラッキー!と思ってる無風凧です。

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Grokと将棋を指してみた(今週の将棋ネタ202250510)

Grokと将棋を指してみました。無風凧先手で6手目迄を記します。

☗7六歩 ☖8四歩
☗6八飛 ☖3四歩
☗2二角成 ☖8五歩
この時点で、無風凧はGrokと将棋を指すのはやめました。
人工知能で将棋は強くなり、今や人間をしのぐ実力を持っている、と言われていますが、、、まだ汎用のGrok3には、荷が重いようです。
それにしても、6手目の8五歩は解せないですね。普通は▽同銀の一択ではないでしょうか?

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大山鳴動、カード一枚?

昨夜、トランプ米大統領が「歴史的な宣言」をしました。本人が「歴史的」と言うのだから、きっと歴史的です。、、、でも。

内容は英国とのトランプ関税の話で、全然驚きが無い。大山鳴動してトランプ一枚、って感じです(おーい、山田君。座布団一枚!)

そもそも、トランプの独り相撲な部分がありますから、まったく、何をやってんだか、、、という気がします。これが、アメリカ国民が目指す「強いアメリカ」なのでしょうか? 無風凧には違うような気がするのですが。

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